1839年(天保10年)、江戸幕府の対外政策を批判した蘭学者たちが処罰される事件が起きました。これを 蛮社の獄(ばんしゃのごく) といいます。
事件のきっかけと二人の知識人
- モリソン号事件への批判: 1837年、日本人の漂流民を送り届けに来た丸腰のアメリカ船モリソン号を、幕府が 外国船打払令 に基づいて砲撃しました。
- 渡辺崋山(わたなべかざん): 著書 『慎機論(しんきろん)』 で、世界情勢を知らない幕府の強硬策を批判しました。
- 高野長英(たかのちょうえい): 著書 『戊戌夢物語(ぼじゅつゆめものがたり)』 で、同じく幕府の対応に疑問を呈しました。
幕府はこれらの批判を「幕政への不当な介入」と見なし、厳しい処罰を科しました。これにより、自由な言論や世界情勢を研究する動きは一時的に抑え込まれることとなりました。