1787年、天明の飢饉による混乱が続く中、8代将軍徳川吉宗の孫である松平定信(まつだいらさだのぶ)が老中に就任し、寛政の改革を始めました。
寛政の改革の主な政策
- 棄捐令(きえんれい): 借金に苦しむ旗本や御家人を救うため、札差(ふださし)からの借金を取り消させました。
- 寛政異学の禁: 幕府の学問所での儒学を朱子学のみに限定し、それ以外の学問を禁止しました。
- 旧里帰農令(きゅうりきのうれい): 都市へ流れ込んだ百姓に対し、旅費を与えて村へ帰るよう奨励しました。
- 囲米(かこいまい): 飢饉に備え、各地の大名に米を蓄えさせました。
- 倹約の徹底: 武士だけでなく庶民にも厳しい倹約を命じました。
田沼時代の商業重視から一転、農業中心の厳しい理想主義的な政治を目指したため、世の中には息苦しさが漂いました。狂歌で「田沼の時代の泥水が恋しい」と皮肉られるほど、人々の反発を招くことにもなりました。