1772年、田沼意次が老中になりました。老中:将軍を補佐して政治をまとめる江戸幕府の最高執政職 田沼は商業を重んじた政策をとり、株仲間(同業者の組合)を奨励しました。 そして株仲間に独占を認める代わりに、税を納めさせるようにしたのです。 このおかげで幕府の財政は改善し、商業を営む人たちもより稼ぐことができるようになりました。 一方で、格差が広がったことで農民たちの不満が高まり、百姓一揆やうちこわしが頻発するようになりました。