1886年、横浜から神戸に向かっていたイギリスの貨物船ノルマントン号が和歌山県の沖合で遭難しました。イギリス人とドイツ人の船員は救助されましたが、日本人の乗客は救助されずに全員が死亡したのです。 その後裁判が行われましたが、船長を除き乗組員全員が無罪でした。 事件を起こした外国人を日本の法律で裁くことができない(領事裁判権を認める)から、こんな結果になったという不満の声が上がったのです。 この事件を受けて、外国との不平等条約の解消を望む世論が高まりました。