1336年に後醍醐天皇(ごだいごてんのう)が奈良の吉野(よしの)へ逃れて 南朝(なんちょう) を開き、一方で足利尊氏(あしかがたかうじ)が京都で 北朝(ほくちょう) を立ててから、日本には二人の天皇が存在する混乱の時代が続いていました。
この約60年にわたる争いに終止符(しゅうしふ)を打ったのが、室町幕府の第3代将軍である 足利義満(あしかがよしみつ) です。
義満は 1392年 、南朝の天皇から北朝の天皇へ、天皇の証である「三種の神器(さんしゅのじんぎ)」を譲り渡す形で、二つの朝廷を一つにまとめました(南北朝の合体)。
これにより幕府の権威(けんい)は最高潮に達し、義満は京都の室町に豪華な 花の御所(はなのごしょ) を築き、政治と文化の中心として君臨しました。また、この後に続く「日明貿易(勘合貿易)」の基礎も、この強力な権力によって築かれたのです。