仁徳天皇(にんとくてんのう)は、古墳時代(4世紀後半〜5世紀頃)に活躍したとされる第16代天皇です。大阪府堺市にある日本最大の前方後円墳、大仙古墳(だいせんこふん/仁徳天皇陵)に葬られている人物として、世界的に知られています。
仁徳天皇の治世は、巨大な古墳が作られたことからもわかるように、大和政権の力が非常に強まった時期でした。一方で、天皇は「聖帝(ひじりのみかど)」とも呼ばれ、民衆の暮らしに寄り添った政治家としての伝説も残されています。
有名なエピソードに「民のかまど」があります。ある時、高台から家々を見渡した天皇は、食事の準備をする煙が上がっていないことに気づきました。「民の暮らしが苦しいのだ」と察した天皇は、3年間にわたって税(租税)を免除し、自分自身の宮殿が荒れても修理を控えたと伝えられています。
また、治水工事などの大規模な土木事業も積極的に行い、現在の大阪平野の開拓を進め、人々の生活基盤を整えたとも言われています。