テストによく出る歴史人物を、ポイントを押さえて解説していきます

「 山上憶良(やまのうえのおくら ) 」

山上憶良(やまのうえのおくら)プロフィール

■ 奈良時代初期の歌人

■ 702年に遣唐使(けんとうし)と同行し、唐で儒教(じゅきょう)や仏教を学ぶ。

※ 儒教 : 中国の孔子(こうし)の教えをもとにした学問

■ 山上憶良が詠んだ歌は、万葉集(まんようしゅう)にも選ばれた。

※ 万葉集 : 日本に現存する、最古の歌集

■ 代表的な歌に「貧窮問答歌(ひんきゅうもんどうか)」、「子を思ふ歌」なとがある。

※ 貧窮問答歌 : 苦しい生活を強いられる農民たちを詠(よ)んだ歌

※ 原文
天地は広しといへど吾が為は狭くやなりぬる日月は明しといへど吾が為は照りや給はむ人皆か吾のみや然るわくらばに人とはあるを人並に吾も作るを綿も無き布肩衣の海松の如わわけさがれるかかふのみ肩にうち懸け伏廬の曲廬の内に直土に藁解き敷きて父母は枕の方に妻子どもは足の方に囲み居て憂え吟ひ竃には火気ふき立てず甑には蜘蛛の巣懸きて飯炊く事も忘れてぬえ鳥ののどよひ居るにいとのきて短き物を端きると云えるが如く楚取る里長が声は寝屋戸まで来立ち呼ばひぬ斯くばかり術無きものか世間の道世間を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば

※ 現代語訳
天地は広いというが、私にとっては狭くなってしまったのだろうか。太陽や月は明るく照り輝いて恩恵を与えて下さるとはいうが、私のためには照ってはくださらないのだろうか。他の人も皆そうなのだろうか、それとも私だけなのだろうか。たまたま人間として生まれ、人並みに働いているのに、綿も入っていない麻の袖なしの、しかも海松のように破れて垂れ下がり、ぼろぼろになったものばかりを肩にかけて、低くつぶれかけた家、曲がって傾いた家の中には、地べたにじかに藁を解き敷いて、父母は枕の方に、妻子は足の方に、自分を囲むようにして、悲しんだりうめいたりしており、かまどには火の気もなく、甑には蜘蛛の巣がはって、飯を炊くことも忘れたふうで、かぼそい力のない声でせがんでいるのに、「短いものの端を切る」ということわざと同じように、鞭を持った里長の呼ぶ声が寝室にまで聞こえてくる。世間を生きてゆくということはこれほどどうしようもないものなのだろうか。 この世の中をつらく身も痩せるように耐え難く思うけれども、飛んで行ってしまうこともできない。鳥ではないのだから・・・。

山上憶良のまとめ
・奈良時代の歌人。遣唐使とともに唐へ行く。
・代表作は「貧窮問答歌」。万葉集にも選ばれた。

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